2010年4月5日月曜日

企業価値ってなんぞや

休みに入ってから、グループワークやテスト勉強などをしなければいけないんだけど、どうも別のことに頭を使ってしまう。といってもCorporate Financeのことだけど。自分の中でわかっているようで、わかっていない。そんなふわふわした感じ。ということでここに書きながら整理してみようかと。興味があれば読んでください。将来どこかで役に立つかも!?

ファイナンスという学問(実務も)は、前にも書いたけど、株式や債券などの金融商品、不動産などの適切な価値をいかに算出するかに尽きると思う。うまくやれば恋愛などの日常生活にも適用可能だとか・・・より主観的になるからかなり難しいと思うけど。

さて、まずは身近な「企業価値」から。みんな企業で働いているし、自分の企業価値っていくらなんだって気になるはず。「経営者は企業価値を最大化することが仕事だー」なんてことをよく聞いたりするけど、そもそも企業価値ってなんだ?


「企業価値は企業の価値です」と答えたあなた、正解です。


じゃあ、日経新聞などでよく「時価総額」ってのも聞くけど、違いはなんでしょう?






正解は「時価総額」は株式だけの価値で、「企業価値」は有利子負債(借入や社債、つまり借金)を含めた価値。英語ではMarket CapitalizationとEnterprise Value。企業は有利子負債か株式のどちらかを使って(というかそれしかない)資金調達をするので、両方を足したものが企業全体の価値になる。別の言い方をすると、有利子負債の債権者と株主の持っている価値の総和が企業価値ということ。2つを式で表すと

時価総額=株価×発行済み株式数

企業価値=時価総額+有利子負債-現金

になる。現金を引くのは今有利子負債の一部を返すまたは自社株買いより還元すると仮定するため。正確には他にも優先株式を足したりするみたいだけど、めんどくさいので省略。

以前、VC's Valuation Methodsで紹介したNPVなどのDCFと呼ばれる価値評価方法。これらは「企業価値」または「時価総額」のどちらを求めるでしょうか?

もしDCFを知っていたら考えてみてください。わからなければ飛ばしてください。





正解は「企業価値」の方。なぜなら会社のフリーキャッシュフローは株式と有利子負債で調達した資金を使って生まれてくるから。

個人の場合、企業の株式を買ったり、ストックオプションを保有したりすることがほとんどなので「企業価値」よりも「時価総額」のほうが気になる。だから新聞でもよく目にするというわけ。米国のYahoo!だと企業価値も載せてるけど、日本のYahoo!や日経は時価総額しか載せてない。

さて、そろそろ大学に行かねばなのでまた今度。次は企業価値を求めてみたい。

2 件のコメント:

  1. K16

    かなりの久しぶりです。

    ほんとに久しぶりだけど元気ですか?
    というより充実してるか?
    相変わらず細かいことばかり気にしているんじゃないの。笑

    こちらは、業界繁忙期を走るのがやっとで間が空いておりました。

    伝えていなかったけど、今年の9月に子供が生まれます!

    つもるはなしもあるので、スカイプでもしましょう。

    適当にGmailに連絡下さい。

    よろしく。

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  2. >信二さん

    元気ですよー。虫刺されがかゆいですが。

    おめでとうございます。ぜひ誕生日は9月3日で。きっといい子に育ちますよ笑

    細かいことというか、なんか公式を覚えて、理解した気になってる感じですね。もう少し腹落ちするまで考えたいというところでしょうか。

    ご連絡しますね。

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