2010年12月31日金曜日

今年を振り返って

早いものでもう大晦日。ロンドンで新年を迎え、9月に日本に帰国して、それから4ヶ月弱。20代前半に比べてほんと時間が経つのが早いなーということを感じる。

今年を振り返るにあたり、今年最初の投稿を見てみたら、目標みたいなことを書いているのでそこから。

>1.海外で就職する
これについては後日詳細を書く予定ですが、今のところシンガポールで働く方向で話を進めています。当初は英国でと考えていたけど、欧州経済の悪化+移民・外国人労働者政策の見直しなどにより、無理して就職しても意味ないと思い方向修正。日本での就職も考え、悩んだけれど、やはりいまいちピンと来ない。やはりアジアでしょうということでシンガポール。年内に決めることはできなかったけど、ある程度進んでいるので目標達成かな。

>2.自分の意見を主張する
実感としては少しずつ改善していると思う。英国で学生とのやり取りと、日本でいまお世話になっている会社でのやり取りでは、コミュニケーションの取り方が異なるので注意しなければいけないけど。ただ、いま日本語で主張できるのは楽だなーとつくづく思う。英語も主張するのが苦にならない程度のレベルまで引き上げることができれば、もう少し改善するんだろうな。

>3.この時間を楽しむ
留学中もそうだし、日本に帰って来てからも、自分の人生で今しかないであろうこの時間を楽しもうと意識は常に持っていた。うまく行かなかったり、悩んだりして辛いこともなかったわけじゃないけど、そう思うことで少し気持ちが楽になった気がする。たぶん数年も経ったら「ああ、あの時はこんなことに悩んでたなー」と笑いながら思い出すんだろう。

ということで、完璧に達成したわけではないけど、それぞれが少しずつ達成の方向に向かっている感じ。

2009年も自分にとっては激動の1年だったけど、2010年も負けず劣らずの1年だった。そして、2011年もそれ以上になる予定。

今年もありがとうございました。良いお年を。

2010年12月30日木曜日

モロッコ旅行~マラケシュ

今回の旅行の起点であるマラケシュでの観光はフェズからの帰ってきた夜、サハラ砂漠から帰ってきた夜という超タイトスケジュール。ただ、メインの観光地であるセントラル(街の中心部にあるマーケット)は夜の方が活気があるので十分かも。


セントラルの入口から。手前には屋台がたくさんあって、
中に行くと肉を焼いた煙がすごいことになっている。
パフォーマンスをしている人たちもたくさんいる。



屋台はフレッシュオレンジジュース屋やケバブ屋が多かった。
貝などを使った海鮮系料理なんかもあったかな。



もう少し奥に行くと衣類系や生活用品系のお店が多い。



フェズで12ダラムで買ったら、同じものが5ダラムで売っていた・・・。



牛の脳みそがあると聞いていたけどホントにあった。
味は・・・お酒がないのが残念だった泣


写真がちょっと少ないけど、マラケシュの夜はこんな感じ。観光客から現地の人まで、とにかく人がたくさんいて、熱気がすごくて、毎晩お祭りみたいだった。セントラルには日本語でしゃべりかけてくる人も多く、日本人だということがわかると騙してくるので注意。でも、基本的には気さくな人たちが多いので会話をしていても楽しい。

先進国での旅行と違って、嫌でも現地の人から絡まれるのでタイ人の友人は最初びっくりしていた。自分は以前インドを旅行した経験があったのでそういう絡みも楽しめたけど。料理も美味しいし、現地の人たちとの駆け引きが嫌いでないのなら、旅行先としてモロッコはオススメです!

以上、モロッコ旅行のダイジェストでした。

モロッコ旅行~サハラ砂漠

フェズからマラケシュに戻ってきた翌日はサハラ砂漠の入口であるムハミド(Mhamid)を目指しました。普通のツアーを申し込んだのですが、他の参加者がいなくてプライベートツアーに。ガイドも「こんな暑いときに来るのはアホな若者だけだよ」と言ってたり笑


プライベートツアーなのでトヨタのSUVで移動。かなり快適。
想像していたのはギュウギュウな感じをイメージしてたから尚更かな。



ロンドンや東京ではこんな自然は見れないなー
緑の多さや土の色が場所によって違うのが面白い。



とにかく道しかないところをひたすら走ります。
そして、たまに集落がある感じ。



赤茶色の建物の集まりは古代都市らしい。
最近の映画の撮影で使われたとか。



道中、映画撮影のスタジオに立ち寄った。モロッコは「欧米から近い」
「天候が安定している」ことからスタジオが多いらしい。



ついにサハラ砂漠の入口に到着。時刻はもうすでに17時過ぎ。



砂丘を登っている友人。
足跡がないところを歩くのが気持ちいい。



上に登って撮った砂丘たち。すごいキレイ。



砂丘に登って物思いにふける様子笑



翌日のキャメルライドでお世話になったらくだたち。
表情がすごくかわいい!



らくだの上から。40分のキャメルライドだったけど、
お尻がすごく痛くなってしまった汗


この他にも色々立ち寄ったりしたけど、時間がないので省略。このツアーで大きな砂丘は見れたし、らくだに乗れたし、砂漠(野外)で寝たし、なかなかない経験ができて大満足。途中曇らなければ満点の星空が見れたんだろうけど・・・。

という感じで再びマラケシュへ戻ってきます。

モロッコ旅行~フェズ

前回も書きましたが、マラケシュ入りしたのは23時。自分も友人も疲れていたので早くホテルに行って明日に備えようという話に。ホテルはメディナというまるで迷路のようなエリアにとってしまった。ホテルを示したGoogleマップはまるで役立たず。イライラしながら言い寄ってくる現地の子供をガイドに雇い、ようやくホテルに到着。そこからサクサクっと振り返ります。


初日に泊まったホテルの洗面所。モロッコらしからぬモダンな感じ。



マラケシュの鉄道の駅。おそらく新築で外装も内装もすごくキレイ!
このときモロッコをなめてたことに気づかされた笑



この電車でフェズに片道7時間かけて移動。
ホントはカサブランカに一泊する予定だったけど
出発で大幅なタイムロスをしてしまったのでスキップ。



車内の様子。2等車だったけど、エアコンも効いていたので快適。
ちなみに外気温は45度くらいだったかな汗。



ぶれてるけど、到着してからまたメディナを歩く様子。
どこのメディナもマジ迷路です・・・。



フェズで泊まったホテル。モロッコぽい感じの内装。
フェズについて色々教えてくれた気さくなマスターも良かった。



ホテルの屋上から撮ったメディナの様子。
ちなみにメディナは地名ではなく古い建物の集まってるエリアの総称。



メディナのゲートの1つ。名前は忘れてしまった汗
この近くに観光客受けするレストランやお店がたくさんある。



モロッコ料理の1つであるタジン。
予想以上に美味しくてびっくりした。



こちらもモロッコ料理のクスクス。
やはり大学のクスクスとは違います笑



フェズの主要産業である革製品の染色工場。
このあと様々な革製品の営業をしっかり受けました笑



フェズで一番大きなモスク。
ちなみにモロッコのほとんどの人たちがムスリムです。



メディナの路地にあるマーケット。
食べ物から衣類、生活用品となんでも売ってる。



ミントだったかな。色がモロッコっぽい。


という感じのフェズ。帰りの電車ではエアコンが効かない電車だったため、7時間以上を45℃以上のサウナで過ごすことに。もっと大変なのはこの時期断食をしていた現地の人たち。時間が経つにつれてだんだん元気がなくなっていくのがわかった・・・。みんなで協力して、電車のドアを開けたりして、少しでも風通しのいい環境を作ろうとしたのが懐かしい。そして、またマラケシュに戻ってきます。

モロッコ旅行~出発

だいぶ時間が経ってしまったけど、モロッコ旅行について書かないと今年は終われない!?

日本に帰国する直前、9月1日から6日までタイ人の友人と一緒にモロッコへ行って来ました。この旅行、出発から想像もしない展開が。

使った航空会社は格安で有名なRyanair。フライトは朝の6時だったので4時頃からLuton空港入り。セキュリティチェックもパスし、準備万端でゲートに行くと「お前のチケットはスタンプが押されていない」と航空会社のスタッフに止められ「フロントに戻ってスタンプを押してもらって来い、それがないと飛行機に乗せられない」とのこと。これが離陸の10分前。

スタッフに案内され、特別ルートで急いでフロントに戻ってスタンプをゲット。しかし、今度はセキュリティに止められてしまう。なにやら「このチケットは一度セキュリティを通っているので、もう一度通すことはできない。新しいチケットを発行してもらってこい」と言われてしまう。仕方なくフロントに戻って新しいチケットの発行をお願いすると「それはできない」という航空会社の反応。

このやり取りを何回か繰り返して、最後に言われたのが
You miss the flight.

さすがにカチーンと頭に来て、セキュリティやフロントでクレームを言いまくる。興奮しているので英語が出てこない出てこない・・・。あまりキレイ話ではないのでここでは書きません。

結局、色々話をした結果、何が原因かと言うと
・オンラインチェックインをしてもEU外の人は当日フロントに行ってパスポートチェックを受けなければならない(オンラインチェックインの意味ないじゃん!?)
・フロントに戻るときに特別ルートではなく、通常ルート(来た道)を戻れば、セキュリティで通過を取り消す処理をしてもらうことができた
ということらしい。前者は自分のミス、後者は航空会社のミス。

別々にセキュリティを通った友人は、なぜかセキュリティで止められてフロントに戻っていたので、無事スタンプをもらってゲートを通過。「あとで追うから」と携帯で伝えて先にマラケシュに行ってもらった。その後、自宅に帰り、その日の夜に飛ぶフライトを探し出し、カサブランカ経由でマラケシュ入り。到着時刻は23時ぐらいだった。

こんなに長く感じた日はかつてあっただろうか。そんなバタバタした感じでモロッコ旅行は始まった・・・。

2010年10月1日金曜日

英国留学を振り返って

日本に帰国してあっというまに3週間。本当にあっというま。家族と話をしたり、友人に会ったり、就活をしたり、知人の会社を手伝ったり。帰国直後はロンドンとは違う30℃以上の気温に加え、高い湿度がきつくて、体調があまり良くなかった。それも夏が終わったこともあり、今はすっかり日本に馴染んでしまった。

振り返りをしようしようと思っていたけど、なかなか筆が(タイピングが?)進まなかったので書けなかった。とは言え、あまり時間を開けてしまうと忘れてしまうので、このあたりで書いておこう。

海外に対する距離感
留学前は海外経験は全く無かったので、海外に対する距離感みたいなものが全く無かったし、なんとなーく恐怖感があった。例えば、自分でビジネスをやろうと考えたときに、海外で事業をするということがどれだけ難しいことなのか想像もつかないので、とりあえず選択肢から消してしまおうという感じ。でも、(ビジネスではないけれど)今回の留学を通して、少し海外に対する距離感みたいなものが具体的になった気がする。もっと言えば、海外もそれほど日本と変わらないなーという感覚。もちろん細かい考え方の違いはたくさんあるけど、基本的には似たようなことを考えて、似たようなことを悩んでたりする。行く前はすんごいカルチャーショックみたいのがあるのかと期待していたんだけど、そこまででもなかった笑。あったとしても「へぇー、そうなんだ」「それはウケルなー」という程度。これも物流インフラやインターネットのすごさなのかなと思ったりする。ある意味期待はずれで残念な面もあったけど、自分の中でこの距離感が持てたことはきっと将来に役立つと思う。

ファイナンス
一年間ファイナンスを学んできて、ファイナンスを一言で表すならば「価値算出のフレームワークの1つ」かな。企業の価値やプロジェクトの価値、金融商品の価値、そして恋愛の価値まで。キャッシュフローという経済的側面から考えられるのであれば、ファイナンスはありとあらゆるものに適用できると思う(割引くのはなかなか難しいけど)。そしてこの価値の考え方は僕らが生きている資本主義にはとても重要で、価格が価値を反映していればうまく行くし、乖離が起こったら今回の金融危機のようになってしまう可能性が高まる。そんな感じでファイナンスの考え方って結構身近なものだったりする。これをあえてロンドンで学ぶ必要があったかどうかについては(日本の授業を知らないので)正直わからないけど、世界屈指の金融都市であるロンドンから来たゲストスピーカーや実務に携わっていた同級生などと話ができるのは大きなメリットだと思う。FTが安く手に入るのもメリットかな笑。まだ次の就職先が直接ファイナンスに関連するかはわからないけど、これまで学んだことは何をしたって必要になると思う。

英語とコミュニケーション
英語はもちろん留学前に比べたらレベルアップはしている。けれど、最後までネイティブスピーカーの言っていることは全て聞き取れなかったし、あのスピードで話を続けようとしてもなかなか難しい。とは言え、それほど会話そのものに困ってしまうレベルでもないかな。電話はなかなか厳しいけど。そして、留学して思ったのが、言語とコミュニケーションは違うということ。自分も最初そうだったけど、言語はそこまで問題があるわけではないのに、コミュニケーションが取れない、つまりしゃべれない。逆に欧州中東人は言語に問題があろうがなかろうが、ガンガンしゃべってくる。時には他人がしゃべっているのを割り込んでまで。このコミュニケーションの仕方をそのままマネる必要はないと思うけど、相手のことを理解した上で、自分たちのやり方を調整はする必要があると思う。でないと、せっかく良いアイデアを持っていても、相手に理解してもらわなければ問題は解決しないし、評価もされない(信頼を得れない)。最後の方は多少慣れてきたけど、これらを習得するにはもう少し時間がかかるかな。

日本と日本人
留学するまで「日本はやばいなー」と感じながらも、そこまで自分のことという実感はなかったし、自分が日本人であるということを自覚していなかった。向こうに行って「Where are you from?」「I'm from Japan.」というやり取りを何回繰り返しただろうか。日本について色々聞かれ、もっと勉強しとけば良かったなーと悔やみながらも、無い知識を一生懸命搾り出して答えたりしてた。逆にアジア人も欧州人も中東人も自分の国のことについて詳しいし、(内容にも依るが)嬉々として話をするやつが多い。そんなやりとりをしていると、やっぱり自分は日本人だし、日本について知らなきゃいけないし、日本が良くあってほしいと強く思うようになった。正直、現状は様々な問題を抱えていて、どのように解決したらいいかわからないけれど、何らかの形で貢献したいと思う。というのも、日本人は優秀な人が多いと思うし、うまいやり方とモチベーションさえ持てれば、この先の見えない状況を打破できるはず。そして、その技術力や組織力はまだまだ世界に価値を提供できると思うんだけどなー。

英国
なぜ米国でなく英国を選んだか。そんなことをよく聞かれるし、同じ留学生にもよく質問していた。まず、コースが1年なのが大きい。さらに自分の場合、早くから先進国の位置にいて、そのポジションを保ち続けてる英国から何か学べることがあるんじゃないかなと思っていた。何が学べるだろう?挙げるとすれば、国に対する思いと意識。彼らの場合、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドというくくりが多いけど。スーツに終戦記念日にポピーを付けたり、国旗をベランダに掲げたり、それらを車に付けたり。今回の財政問題も国民がなんとかしないと思ってる人が多いから、緊縮財政には多くが賛成だし、状況を変えるために党首もどんどん若返ってるし。このあたりのことってなかなか日本はできない気がする。一人ひとりが国を運営しているっていう意識が英国人に比べて低いんだろうなと思う。あとは公園の管理、美術館・博物館の無料化は見習うべし笑。逆に悪いところを挙げると、飯のまずさ、時間のルーズさ、電化製品のレベルの低さなど結構キリがないけどね・・・。


という感じで気づいたところを。もし「過去に戻れるとしたらまた留学するか?」と聞かれたら「する!」と答えると思う。うまく上で表現できていないかもしれないけど、それぐらい自分の中では充実していた1年間だった。

よくファイナンスの理論を使って「留学のNPVはマイナスだー」なんていうけど、どうだろうか?30年前のある程度先の見えている状況であれば、機会損失コストが大きいわりに、リターンがあまり変わらないから、NPVはマイナスになってしまうかもだけど、これから世の中どうなるかわからないわけだから、考え方次第ではプラスになるのでは。

最後に、この1年間を応援してくれた家族や友人に感謝します。本当にありがとうございました!

2010年9月7日火曜日

明日帰国します。

昨日の昼過ぎにモロッコから帰って来て、明日の朝にロンドンを発ちます。成田に着くのは明後日の朝。

時間が進むのが早すぎる。今日は荷造りをして、Hyde Parkに行って、ファイナンスのタイ人たちとご飯を食べる予定。なんかいろいろ複雑な気持ちだー。