2009年12月30日水曜日

みるみる時間は過ぎていく

今年も残すところ2日、正確には1日とちょっと。振り返りをしようにも書く時間がない汗。

昨日はこないだRegent StreetのUNIQLOでばったり会った日本人Kが彼女と一緒にロンドンに遊びに来てて、一緒に飲んできました。やっぱり英語には苦労しているようで、特にディスカッションは厳しいと言っていた。彼の専攻はHuman Rights(人権)なので、日本語で主張するのもかなり難しそう。ちなみに彼女さんはおとなしそうな方だったけど、彼と(漫才みたいに)うまい具合に呼吸があっているような感じだったw

話変わって、だいぶ前にApplyした企業からは全然連絡はないけど、つい最近出した1社から昨日面接のオファーをもらった。香港に本社を持つ日系企業で主に日系中小企業のアジア進出及びM&Aをサポートしてる。面接するなら5月に香港に来てーと言っていた。日系企業というのが当初考えていたものと違うけど、この就職難と多くの日欧米企業が中国頼みになっているのを見ていると、結構面白いかなーと。

さて、今年の残りの時間を無駄にしないために勉強再開します!

2009年12月28日月曜日

オーストラリア旅行(アデレード)

8月に書いたオーストラリア旅行の出国~シドニーメルボルンの続きを書こうと思います。もうだいぶ時間が経っちゃったけど、思い出しながら。

メルボルンからThe Overlandという電車に乗ってアデレードへ。今回は夜行ではなく昼間の移動、時間にして12時間ぐらいだったかな(覚えてない)。


The Overland号(下車時に撮影)



車内は結構キレイ



こんな風景が延々と続く


このとき隣になったのはダーウィン在住のオーストラリア人。「昨日友達と遅くまで飲んでてさ、酒臭いかもしれないけどごめんねー」とかなり気さくな人。なんか面白い話ができるかなーと期待してたら、30分ほどでどっかに消えてしまって、結局最後まで戻ってこなかった。あとで聞いた話によると、普通車両の他に寝台車両もあるらしく、希望すれば移れるとか。たぶん寝不足だからそっちに行ったのだろう。なので一人で本を読んだり、ぼーっとしながら過ごす。

アデレードには予定より1時間ほど遅れて到着。普通に考えると1時間の遅れはすごいが、これだけ乗車時間が長いとどうでもよくなってしまうのは不思議だ。到着したときにはすでに日は落ちていて、あたりは真っ暗。てっきり、アデレードの市街地にある駅に到着するのかと思いきや、まわりに何もない郊外の駅に到着。なのでバスで市街地まで移動する羽目に。時間にしてわずか10分くらいの移動なのに、1,000円以上の乗車代を取るからしっかりしてるよ。

泊まったのはお決まりのYHA。ここは今までと違って、朝食がついて紅茶が飲み放題!しかも、ここでの夜が一番楽しかったかな。

初日はまず、大き目の共用スペース(ご飯を食べたり、ソファーがあったり)に行って紅茶を飲みながら、オーストリア人に話しかける。しばらく世間話をしたあと「明日の予定を立てたいからしばらく話しかけないで」と言われてしまう。

なので、少しボーっとしていると日本語の少し話せるちょっと変わったアメリカ人に話しかけられる。日本語を混ぜながら世間話をしていると、日本語のめっちゃうまいメルボルン在住のオーストラリア人が来る。なんでもこっちで碁を習っているらしく先生が日本人なのだとか。んで、そいつと一緒にチェスをやっているフランス人もいて、日本のことやそれぞれの国のことなどで話が盛り上がる。

オーストラリア人は翌朝早くにカンファレンスセンターに行ってメルボルンに帰ってしまうらしく、今日でさよなら。アメリカ人も昼にはチェックアウトをして友人の家にお世話になるとか。仕方ないけど、ちょっと寂しい。

翌日はアデレード市街を観光。と言ってもこの町、すごく整備されていてキレイだけど、何もない。地球の歩き方によるとレストランの数が住民一人当たりでもっとも多い町らしく住みやすいと評判とのこと。確かにレストランは数も種類も豊富。でも他は何もない。


YHAの入口



商店街にいる豚たちw



アデレードの町並み



美術館だったかな・・・もちろん無料



アデレード大学の入口・・・だった気がする



大きな植物園なんかもあったりする



市街地中心に位置する公園


この日の夜はメルボルンで知り合った日本人が到着。フランス人に紹介し、たまたまYHAで開催していた卓球のイベントにみんなで参加。卓球には少し自信があったが、準決勝でYHAのスタッフのオーストラリア人に負けてしまう。結局、その彼が優勝。うーん、中国人に負けるならともかく、オーストラリア人とは・・・世界は広いぜ。

その後、なぜかさっき到着した日本人の恋愛相談に。こっちに来て複雑な関係に巻き込まれてるとか。そんなことを会って間もない自分に話す彼女は面白いなーと。お酒が手元になかったのが残念。しばらくこっちにいる予定らしく、ワーホリの延長も考えてるとか。ちなみに延長をするには農業とか決められた業種に数ヶ月間就労する必要があるらしい。それがめんどくさいと言っていた。

そして翌朝からはいよいよこの旅のメインとなる5泊6日のバスツアーに参加してエアーズロックを目指す!ちなみにフランス人は自分と逆方向のバスツアーに参加していたらしく、これからメルボルンを目指すのだとか。お互い違うバスに乗ってさよなら。

という感じでアデレードを後にする。

4ヶ月ぶりの

運動(といってもジョギングだけど)をしてきました。

本当にこっち来てから4ヶ月間、何も運動していなかった。遅刻しそうになって大学まで走っていくことはたびたびあったけど。まじ体に悪いっす。

走った場所はHyde Parkの内側をなぞるような感じに、時間にして1時間ほど。体が衰えていることをあらためて実感。そりゃ、これだけ運動しなければそうなるわな。なので、これを何とか続けたいとなーと。ああ、ジョギングシューズ持って来れば良かったー。

話変わって、今年も残すところ数日。なのに年末の感覚が全くない。いろいろやり残したことがある気がする。このブログのオーストラリア旅行も完結してないし、IELTSについても全然書いてないし。なんとかすっきりして新年を迎えたいな。

2009年12月27日日曜日

ボクシングデー

クリスマスの翌日26日はボクシングデーという祝日。クリスマスシーズンが始まってから、Oxford StreetやRegent StreetではSALEの文字を目にすることが多くなったけど、本格的に安売り始まるのはこの日から。日本でいうと初売りかな。ということでスニーカーを探しに行ってきました。

クリスマスとは違い恐ろしい人の数。カメラの電池がなくて写真は取れなかったけど、それなりに幅のある歩道が人で溢れかえっていた。入ってみたのはOxford StreetにあるSelfridgesという英国を代表するデパートの一つ。有名なブランドがいくつも入っていて、館内もたくさんの人。

肝心の割引に関しては大体30%~50%とかなりすごい。もちろん対象は全ての商品ではないけど。それでも結構な数の商品が対象になっていたと思うし、お金があったら買いたいなーというのもいくつかあった。正直、初めてロンドンでショッピング(でも見るだけ)をしたけど、英国らしく日本に比べてシャツの種類が多かったかな。きれい目のファッションがポピュラーなんだろう・・・そんなに普段は見ないけどw

その後、SOHOの方まで行ったけど、残念ながら衣類に比べてスニーカーは割引になっている商品が少なくて、良いなーというものは見つからず。割引になるのはそれなりに理由があるんでしょう。ちなみにスニーカーの値段自体はそれほど日本とは変わらないかな。NikeのAir forceが60ポンド(1万円くらい)という感じ。

てっきりボクシングデーは安売りでみんな殴り合いをするぐらい激しいからつけられたのかと思いきや、教会が貧しい人たちのために寄付を募ったクリスマスプレゼントの箱(box)を開ける日だったのが起源らしい。詳しくはWikipediaへ。

本場のクリスマス

休みに入って早くも一週間。基本的に机の前にいるけど全然集中できない。なんでだろ。部屋が暗いのがいけないのかな。

過ぎてしまったけど、25日はクリスマス。日本と違い、キリスト教の人たちが多く住む英国のクリスマスはどんなに盛り上がることがと思いきや・・・


自分の住む通りは今日はガラガラ



お世話になっているスーパーマーケットはお休み



Hyde ParkのMarble Arch付近の入口も全然人がいない



Hyde Parkの観覧車は当然ながら止まってる



Hyde Park内もいつもはにぎわっているけど



以前写真を撮ったこの場所もすっかり冬景色


ということで自宅で過ごすのが一般的のようです。驚くことにレストランやスーパーマーケットに加え、公共の交通機関(バスや地下鉄)なども全て休み。空港からさすがに何か動いているんだろうけど。

ちなみに商売っ気が一番ありそうなファーストフード業界だと、マクドナルドは休み。スタバは店舗によって開いてたり閉まってたり、サブウェイはやってたなー。

これが本場のクリスマス・・・みたいです。

2009年12月21日月曜日

もうすぐクリスマス

あっというまに土日が過ぎてしまった。このままだだらだらして年明けのテストを迎えてしまったらマズい。というわけで明日から図書館に行く予定。でも23日までしか開いてない・・・困ったな。

昨日は隣に住む台湾人Kの買い物に付き合う。なんと22日に同じ学部の女の子(マレーシア人)をデートに誘い、告白する計画らしい。そのクリスマスプレゼントを買いに付き合った。結局、数時間も悩んだ末、Regent Streetでマフラーを買った。レストランも今日予約したらしく、あとは当日うまく行くことを祈るのみ。青春ですなー。

また、Regent Streetのユニクロで留学エージェントで知り合った日本人Kにばったり会う(イニシャルがKばっかりだな)。彼はEssex大学で人権学を勉強している。見た感じ元気そうで、1月にまたロンドンに来る予定らしいので、そのときに再会を約束する。

今日はBBCでテレビを見たり、ためていたメールに返信したり・・・。あんまり何もしてない。ちなみにテストが1月11日からということを知り、意外に早く始まることにビビる。勉強しないと。

全然クリスマス感がなーいw

2009年12月20日日曜日

日本のプレゼンス

コペンハーゲンで行われていた第15回国連気候変動枠組み条約締約国会議(長っ!?)が閉幕した。合意の詳細についてはわからないが、先進国と途上国で大きく意見が割れる形になり、経済成長で優位性を持っている中国などに押される形で、とりあえずの合意がなされてしまったとか。環境を考えるにしても、国家の経済や政治、軍事など様々な要因が影響していることがわかる。

25%削減と突然言い出した日本は、残念ながら全く注目を浴びていない。BBCやFTなどの主要ニュースサイトではJapanは全然出てこない。25%削減の実現可能性やそれに対するコストなど、取り組みそのものに対する問題もあるだろうが、何より経済的な影響力の低下が大きいのかなと思う。

たまたま東洋経済のサイトで記者クラブの問題に対する記事を見つけた。この1年の間に米系大手メディア3社が日本から撤退したということだが、記者クラブのそのものの問題に加えて、ここでも経済的な影響力の低下があるのは予想しやすい。

今日の日経にも海外投資家の国内株式シェア60%割れの記事が出ていた。かたや上海市場はロンドンや東京を抜いて世界第3位になるという記事も。この流れで金融機関が東京市場のデスクを縮小したり、アジアの中の東京と考え始めるようになったりと言う話はよく聞く。

これまで日本は軍事力を持たず、Poorな政治力しかないため、経済力だけでプレゼンスを保っていた。この経済力が揺らいでいる今、日本のプレゼンスは残念ながら失われていっていると言わざるを得ない。何でもそうだが、得るのは時間がかかっても、得たものを失うのは速い。高度経済成長期により奇跡と言われた日本の経済成長だが、失うのもその奇跡以上に速いかもしれない。

このようなネガティブな状況下で、国として、企業として、そして個人がそれぞれ長期的+短期的に戦略を立てて動くことがとても重要になると思う。今までみたいに惰性では何も生み出せないし、人の真似をしていてもうまく行く可能性はこれまでと比較にならないくらい低い。

最近、多くの日本企業も資金を調達してアジアや他の途上国の市場獲得に向けてようやく動き出している。この流れは避けられるものではないし、今後も続くと思う。こうなったとき、国と個人の戦略がそれぞれの将来に大きな影響を及ぼすことになる。特に個人においては、チャレンジする人としない人の経済的な差は激しくなるだろうし、日本の場合、チャレンジしようとしない人を助けるだけの財政力はもうないかもしれない。

全然まとまってないけど、この数年の過ごし方は重要になると改めて思う今日この頃。

2009年12月19日土曜日

Autumn termの振り返り

今期が昨日で無事終了。「無事」をつけるのはテスト終わってからかな。テストは1月の半ば、Spring term開始の直前にある予定。なので休みではなく、少し長めのテスト準備期間という感じ。アジア系の留学生はこっちに残って勉強する人が多い。ヨーロッパ系はやはり近いので帰国する人が多い。あるPhDの学生も「最もハードなクリスマスを過ごしてね」と言っていたw

振り返ると、とにかくあっという間だった。Pre-sessionalのときと比較するとえらい差を感じる。月火にレクチャーを4教科を一気に受けて、全然理解できないので、教科書を何度も読み返しながら毎週の課題をやっていくというサイクル。週末も基本的に課題や来週の予習にあてていた。

内容は予想以上に理論中心のレクチャーばかりで、グループワークなどはほとんどなかった(なので来期はケーススタディ中心の科目を取った)。課題提出前には何人かで集まって議論をしたりして、それぞれの理解と答えを確認したりした。特にMathematical Techniques in Financeに関しては、後半に理解している学生とそうでない学生で結構差ができてきて、自分は事前に日本人のKさんと議論して、他の学生に教えたりすることが多かったかな。今の自分の状況としては(Kさんのおかげもあって)なんとかギリギリついていっているレベルだと思う。ただ、これでは教科書持込不可のテストは解けないので、しっかり復習する必要がある。

学生は基本的にまじめで優秀な人が多い。図書館やビジネススクールで夜遅くまで勉強している人も結構いる。ただ、後半は就活が忙しくなったり、だらけてしまったりして、課題の答えを写したりする光景をよくみかけるようになるなど、学生の間で差が開いてきたような気がする。

個人的には「ビジネススクール」と謳っているのだから、もう少し実例を交えながら理論を紹介して欲しかった。結局理論だけでは実際何もできないし、得たものは使ってなんぼなのだから。来期は選択科目もそうだし、Statistical and Financial Econometricsも学んだ理論を応用させるとか。英語やグループワークは相変わらずの不安要素だけど、ケースは非常に楽しみ。以前受けていたマーケの授業を思い出す。

というわけで、来週からテストに向けて準備を開始しまーす。明日は・・・休もう。

2009年12月17日木曜日

初雪

昨日のお昼ごろ、ロンドンで雪が降りました。結構降っていたので、積もるかなーと思っていたけど、数時間後には雨に。ロンドンは雪が降らないで有名と聞いていたけど、去年は大雪が降ったし、今年も少し降ったし、なんか変な感じ。これも温暖化の影響か!?

ロンドンに到着して、今日でちょうど4ヶ月。そして明日で今期は終了。最後の課題もほぼ終わったし。あー、なんかあっというまだ。

2009年12月16日水曜日

グループワークで得たもの

以前に書いたグループワークの課題を先週末に提出。内容は残念ながら全然納得できるものではなく、人と作業をすることの難しさを再認識。特に日本人でなければなおさら。

反省点としては
・早めに動き出すべきだった
・彼らの能力を見誤った
の2点かと。

課題の最初に課題をどう進めるかという認識にズレがあった。それを徹底的につぶそうとせず、触れないように保留にしてしまった。さらにこのとき、作業はグループでもレポートの提出は個人だと思っていたので、最悪の場合は自分で修正すればなんとかなるだろうと安易に考えていた(実際はグループで一つのレポート)。締切の数日前になって英国人がドラフトを送ってきたが、自分のイメージしているものとはかけ離れている内容で、分析としては不十分だと感じた。あわてて徹夜でレポートをほぼ仕上げて説得を試みたが、もうすでに彼が自分でドラフトを作ってしまったこともあり、人の意見に耳を傾けようとはしなかった。このとき、相手がいつも以上に早口で何を言ってるかわからないし、自分の言いたいこともほとんど言えなく、非常に悔しい思いをした。

また、自分は当初彼らの能力を疑わなかった。もちろん英語は流暢で、2人ともファイナンス業界で働いた経験を持つ(一人はインターン)ことからいろいろなことを知っているし、彼らはよく言う「できる奴」なんだと思っていた。ただ、今回の課題では統計的な分析を求められているのにも関わらず、(極端に言ってしまえば)ただの平均や分散に終始してしまっている状況に満足しているのはどうしても理解できない。シミュレーションのパラメータをいじって、収益の増減に一喜一憂するというのもわからなかった。他の教科の課題で彼らは公式の意味を理解しようとはせずにただ当てはめて、間違いをしてしまうということが多々あった。今回もプログラムの出す表面上の結果に満足して、今回の課題で自分たちは何をすべきなのかを理解していないような、そんな感じもした。

愚痴になってしまったが、明らかに自分のミスだし、英語力の足りなさも原因の一つだと思う。来期にはグループワーク中心の科目も選択している。同じことを繰り返さないように、なんとか対策を立てたい。

2009年12月13日日曜日

あと一週間

このタームも残すところあと一週間になりました。課題を終わらせるため、最近は日をまたいで家に帰ることが当たり前になりつつある。日本での大学時代は絶対そんなことありえなかったな。数学の大き目の課題を火曜日に出してしまえば、あとは定例の課題のみ。もうひとふんばり!

ちなみに徹夜を一回したせいか、急激に寒くなったせいか、久々に風邪をひきました。みなさんも気をつけてくださーい。

2009年12月5日土曜日

MisatoとAsadal

今週もあっというまに終わった。このスピードで時間が過ぎていくと、人生で何かやり遂げることができるのかと少し不安になってしまう笑

そういえば先週末、Leedsの友人もおすすめしていたMisatoという日本定食屋に台湾人Kと行ってきた。値段は1000円弱でボリュームもたっぷり。味もロンドンではかなりいいレベル。もちろん日本の大戸屋に比べてしまうと・・・。何回か店の前を通ったことあるけど、いっつも行列ができている。客層はアジア系も多いけど、欧州系も結構多い。日本食が好きな人は通っちゃうだろうなー。

実は書き忘れたけど、先々週の金曜日にAsadalという韓国料理屋に行ってきた。大体3500円ぐらいで、それなりに飲んで食べて、味もおいしいしかなりおすすめ。会自体は、同じFinanceコースの日本人Kさんのお誘いで、London Business SchoolやLondon School of Economicsに留学している官僚の方々を中心とした集まり。財務省や金融庁、国土交通省の方がいて、企業からは新日鉄の財務の人なんかもいた。

行く前はすげーかたそうな人たちばかりなのかなーと固定概念たっぷりで行ったら、意外と普通の人たちばかりだった。いろんな意味で。むしろKさんの個性が光るくらいか笑。授業の忙しさはImperialと同じような感じ。その会の後、23時頃から集まって勉強をすると言っていた。違いはお金の感覚。授業料に加えて給料も支給されているので、毎日外食は当たり前で、冬休みもどこ行くー?なんて話で盛り上がっていた。まあ・・・仕方ない。

そんな感じで、強引にまとめるとMisatoとAsadalはおすすめです!

2009年12月2日水曜日

アービトラージ

今日まで課題にかなりの時間を使った反動か、16時に課題を提出した後から腑抜け状態に。明日までにやらなければいけないことがあるのにー。と言ってもやる気がないときはどうしようもないので、気分転換にブログを書こうかと。

もうすぐ授業が始まって2ヶ月が経つけど、ファイナンスで一番重要な概念は何か?と今問われれば「アービトラージ(裁定取引)」と答えると思う。ファイナンスは「アービトラージ機会をいかに見つけるか」という取り組みと言っても過言ではないかもしれない。

アービトラージは厳密な定義だと
・コストなしで買い、売るとプラスのリターンを得る可能性がある(かつマイナスはない)
・買うときにすでにプラスが確定し、売るときにプラスマイナスゼロ
の2種類がある。

うーん、自分で書いていても何を言ってるかわからん。もう少し具体的にすると、市場価格と適正価格に乖離があるとき、リスクなしでリターンを手に入れられてしまうというすばらしい取引。

ふと思う。そんなおいしい機会がそんなに転がってるものなのか?もしあったらみんな大金持ちじゃん!?答えは「実際の市場には多少ある」かな。

わかりやすいのは市場間の価格差。例えばTOYOTAの株価がTOKYOでは3,650円だけど、NYでは5,000円なんて状況。もちろん市場は違えど、取引されている株は同じ。ということはTOYOTAの適正な株価が3,650~5,000円にあって、TOKYOでは割安に、NYでは割高に評価されていると考えることができる。なのでTOKYOでは買って、NYでは空売りする。そうすると適正な株価になったときに利益を得られる。

実際の市場ではそんな状況になっていることはまずない。なぜならみんな同じようなことを考えて利益を得ようとするから、市場間の価格差はあっというまになくなってしまう。これを「効率的な市場」と言ったりする。でも、企業が業績を修正したり、中央銀行が金利を変更したりなどの動きがあったときに、適正価格が変動して、そんな機会が一時的に発生することがある。それ誰よりも早く取りに行けば利益を上げることができる。

他にも、同じ価格の金融商品が異なるリターンを示していれば、みんなその差を取りに来る。結局、オプションやフューチャー、債券などの多くの金融商品はアービトラージ機会がなくなるような価格、つまり適正と思われる価格が基本になって取引されている。やり方はもう少し複雑だけど。

ここまでで大きな前提に気づかれただろうか。そう、アービトラージ機会は適正価格がわかっていることが大前提となっている。そして適正価格が実際に存在するためには市場が効率的でなくてはならない。金融市場の効率性に関してはITの普及などにより高まっていると思う。というわけで「アービトラージ機会をいかに見つけるか」は「適正価格をいかにして見つけるか」という問題に言い換えることができる。実際、適正価格を求める理論や手法が多く存在するが、人間の心理などの様々な影響で現実の価格の動きとはなかなか合致しなかったりする。ここを解決しようとすることがファイナンスの醍醐味だと思う。

さらに面白いと思うのは、この考え方を金融市場だけではなくて実体経済にも当てはめようとすること。これをリアルオプションなんて言ったりする。例えば、タイで売っているジャケットが日本で売るとより高い価格で売れたりなんてのはこれ。もう少し一般化すると、NPVも実体経済におけるアービトラージ探しの手法と考えることもできる。ただ、金融市場と異なり、取引方法が非常に限られる、利益回収までに時間がかかる、言語や文化の違いの存在などで効率的とはとても言えないし、適正価格も金融商品よりも多くの影響を受けるため求めることが困難。逆に言えば、実体経済では金融市場よりもアービトラージ機会がたくさんある可能性が高いとも言える。

アービトラージは「リソースの再配分により、すでに存在する市場価格と適正価格との差を取ることで利益を得る取引手法」と言える。将来、自分がやりたいのは(見方の問題かもしれないけど)、アービトラージ機会を生み出す、つまり差を取るのではなく、適正価格を定義し直して差を創り出す、そんな事業がやりたい。


やばっ、めっちゃ時間が経ってしまった。

2009年12月1日火曜日

もう師走ですよ

早いもので12月になってしまいました。ロンドンの気温は一気に下がって10℃以下。日の入りは16時前という状況。ロンドンに住むと鬱になるってのもわかる気がするw

先週、大学から「Spring termとSummer termのElective(選択科目)を来週の木曜日までに決めてねー」と突然のメールが来た。さすがのオペレーションだよ、まったく。ただ、ビジネススクールらしく、就職状況に合わせて色々融通をきかせてくれるらしい。例えば、普通は卒論+3×Electiveだけど、リサーチ(卒論より期間が短い)+4×Electiveを選択することも可能。

自分は
・Advanced Corporate Finance
・Financial Statement Analysis
・Private Equity and Entrepreneurship
・Venture Capital Finance & Innovation
の4科目で迷い中。今期が数学を使った理論中心の科目がほとんどだったので、もっと実践的な科目を取りたいと考えている。もちろん実践的になればディスカッションやプレゼンもやる機会は増えると思う。英語の問題は全く解決していないけど、それを恐れていても何も変わらないので、当たって砕けてみようと思う。

そういえば、先週の日曜日の深夜に大手監査法人のロンドンオフィスにアプライしたら、翌日の昼に「慎重に検討した結果、残念だけど、あなたの強みは私たちが探している強みではないので、ごめんねー」というメールが来た。わずか12時間後、オフィス時間にして実質4時間ぐらい。時間がない中、自分が準備に費やした時間10時間以上(泣)

もちろん気を使って早く返事をくれたのかもしれないけど、あまりにも速すぎだろー!明確に探している用件があれば書いといてよ。

負けずにがんばります。