2009年10月9日金曜日

投資銀行キャリアフォーラム

というのが、今日あった。集まったのはGoldman Sachs、Morgan Stanley、Deutsche Bank、BOA Merrill Lynch、Nomura、Citiの6社。プレゼンをしてくれたゲストの部署はEquity、Fixed Income、Risk Management、Technologyで残念ながらCorporate Financeは来ていなかった。

これまでCorporate Financeしか考えていなかったけど、今日の話を聞いてStructuringという部署が気になった。簡単に言えばお客様のニーズに合わせた金融商品を開発するところ。営業部や調査部と連携してお客様のニーズを汲み取り、クオンツと呼ばれる数学好きな天才たちと商品を開発。実際にお客様のもとへ商品の説明に行ったりする。代表的なのは金利や為替のリスクをヘッジする派生商品とか。

Corporate FinanceのDisadvantagesとしては
・超人気部署
・対象とするクライアントが国や大企業
・コンサルタントのようなジェネラリスト的な職業
が考えられる。もちろん大企業ならではの経験で、間違いなく有用だと思うが、数年後の起業を考えた場合に果たしてこれらの能力はどこまで必要なのか。おそらく起業のビジネスモデルは中小企業を対象にしたものだろうし、誰かの言葉を借りると「必殺技」が作りづらいのではと。

一方で、Structuringは
[Advantages]
・Corporate Financeに比べると人気はないはず
・MSc Financeで学んだことがダイレクトに活かせる
・金融商品を実際に作る技術を習得できる→今後の必殺技につながるかも
[Disadvantages]
・金融のものづくりなので、他の能力が養うことができない(Valuationとか)
・起業時の非常に限られた資本の中でどこまで商品開発の自由度があるかは謎
という感じ。

そういえば、今日も話したスイス人は元Credit SwisseのCorporate Finance(M&A Advisory)で働いていた。この部署はご存知のとおり自分の希望部署。彼はあまりのハードワークで4大監査法人のAdvisory業務に転職を考えている。社内の雰囲気もピリピリしていたとか。そしてこれから習うファイナンスの知識はほとんど使わなかったとか。やはり想像しているものとはちょっと違うみたい。もっと仲良くなっていろいろ話を聞きたい。

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