2010年5月30日日曜日

イングランドとの親善試合

久々になってしまいました。予想どおり、今期は前期よりは忙しいみたい。課題もコンスタントに出るし、同時に修論も進めなければいけないので。・・・なんてぼやいていると、あっという間に残りの3ヶ月が過ぎてしまいそうなので1日1日を大切にしなければ!

さて、明日は何の日でしょう?そうです、サッカーの日本代表対イングランド代表の親善試合。場所はオーストリアだけど、こっちのテレビ局でも放送するらしいので、久々に日本代表のサッカーが見れそう。ネットでは韓国に2連敗したり、岡田監督の失言だったりと、悪いニュースがばかりが入って来るけど、ワールドカップ本番前になんとかいいリズムを作って欲しい!

たぶんビジネススクールのレクチャールームの大画面で見る予定。まわりのイングランドのサポーターに飲み込まれないようにがんばって応援しよう笑

2010年5月23日日曜日

なぜ対アジアM&Aは少ないのか?

香港に行って知った事実。正直、行く前までは結構多いのかと思っていた。今回の就活のキーワードになる問題だと思うので、ちょっと深掘りしたい。久々にロジックツリーを使って分解してみる。

なぜ日系中小企業のアジア企業に対するM&Aが少ないのか?
- アジアに魅力がない
  + アジアそのものに魅力がない
    - 全体の問題
      + 安全性の問題
      + 商習慣の相違
      + 規制や税制
      + 知的財産の管理
      + 急激な為替変動
      + 輸送コストの上昇
      + 資産コストの上昇
    - 生産特有の問題
      + 労働コストの上昇
      + 品質維持が困難
    - 買い付け特有の問題
      + 製品の低品質
      + 製品価格の上昇
    - 販売特有の問題
      + 平均所得の低さ
      + 嗜好の相違
      + 市場の競争激化
  + 他地域の方がより魅力的
    - アフリカ
    - 南アメリカ
    - ロシアと東欧
    - 日本!?
- アジアに魅力はある
  + リソースがない
    - 情報
      + 公開されている
        - 言語の問題
        - 取得コストが高い
        - 情報が正確ではない
      + 公開されていない
        - 調査会社や機関が少ない
        - 公開が規制されている
    - 人材
      + いる
        - 獲得コストが高い
        - 平均給与が高い
      + いない
        - 数が少ない
        - 能力が不十分
        - 価値観の相違
        - 就労ビザの問題
    - お金
      + 市場にあるが資本コストの増加
        - 金利上昇
        - 投資家の極度のリスク回避思考
        - 投資家の誤った価値算出
        - 為替リスク
        - ビジネスそのものが脆弱
      + 市場にない
        - 金融引き締め
        - 金融市場の未発達
  + リソースを活かすナレッジがない
    - 経営者の能力不足
    - コンサルタントの能力不足
      + 経営戦略
      + マーケティング
      + 財務会計
      + リスクマネジメント
      + オペレーション戦略
      + IT
      + HRマネジメント
    - 基本的なナレッジはあるが通用しない
  + 現地とのコネクションがない
    - コネクションを作る機会が少ない
    - 商習慣の相違
    - 両者の利害の不一致
    - 歴史的な背景から作ることが困難
  + 実行する勇気がない
  + M&A以外の選択肢(JV、提携、独資など)が効果的

という感じかな。前半のアジアが魅力があるかないかについては、様々な問題があるけれども、日系の中小企業にとって魅力的だと思う。ただし、中国に関して言えば今後は消費の場として。中国国家統計局が今月11日に出した統計だと4月の主要70都市の不動産販売価格は12.8%上昇、CPIは2.8%上昇した。この流れは労働コストを始めする生産コストを上昇させて、生産の場としての魅力を減少させている。現に、中国に工場を作ったものの撤退するケースが増えているらしい。というわけで、今後は消費の場としてみるほうが妥当だと思う。

リソースの部分については足りていないものが多いと思う。まずは情報。入ってくる情報量もそうだし、言語の壁もだし。だから、「昔、大手商社で○○国担当でした」と言う人たちが独立をして、コンサルティングをしたり、全国に講演に行ったりしているのだろう。次に人材についてもかなり難しいみたい。かなり古い資料になるけど、現地社員の教育に関する問題が非常に高い。これは結果的にコストにつながってしまう。最後にお金については、これだけの金融緩和をやっているので借入はしやすいはず。あとはビジネスそのものとのバランスだろうか。

そして気になるのが、その次のリソースを活かすナレッジ。例えば、もし中国を消費の場と捉えた場合、これまでのマーケティングはそのまま使うことは難しいと思う。となると、しっかりとしたナレッジを持った上で、市場を観察し、新たな戦略を立てなければいけない。HRマネジメントについてもそう。日本人とは異なる文化を持っている人たちとどううまくやっていくかを考える必要がある。よくある中国コンサルタントと言われる人たちは(勝手に想像するに)中国には詳しい人は多いかもしれないけど、こういうところまでコンサルティングできる人はどれくらいいるのかはちょっと疑問。(もちろん必要だけれど)M&Aを仲介できます、提携先を紹介できますだけでは、クライアントのビジネスがうまくいくとは思えないかな。

コネクションについてはビジネスが未発達な地域では重要。特に中国でビジネスをするにはとても大切だと言うことをよく耳にする。これは・・・うまくネットワークを活用して、少しずつ広げていくしかないんだと思う。そして最後にM&A以外の選択肢。これらが有効な可能性は十分にある。ファイナンスの論文ではM&Aよりも、JVや提携の方が効果的だという結果を証明しているものもあったり。ただ、これらはビジネスモデルにもよるものだろうし。

という感じで、いろいろ面白いことはできそうな気がする。

2010年5月22日土曜日

花粉症

香港から帰ってきてから、日に日にロンドンは暖かくなってます。それにつれて、鼻水がずるずる。そして20℃を超えた今日はかなりひどい。この感じ・・・花粉症だ泣。こっちではないと思っていたのにー。誰か花粉症の薬ください。

イギリスに帰国してから将来のことについて悶々と考えている。ホントにコーポレートアドバイザリーが将来の自分に必要な経験なのか、ちょっと疑ってみたり。だって、ファイナンスの分野で起業する可能性はかなり低いと思うし、違う分野であれば銀行やベンチャーキャピタルがどういうロジックを使って話をしてくるかがわかっていれば十分な気がする。というわけでコンピュータ→ファイナンスと来たから、次はマーケティングかな笑

2010年5月18日火曜日

無事ロンドンに帰ってきた

結局スタンバイしていた深夜便に乗れて、満席の機内でエコノミークラス症候群になりそうになりながら、なんとかヒースローに到着。さすがに疲れたのか、時差ぼけなのか、さっきまで5時間寝てしまった。

香港旅行・・・ではないけど、観光もしたので簡単に振り返りを。


金融街の高層ビル街。Economistとかに出てきそう。



と思ったらこんな古いマンションも。
とにかく土地がないのでほとんどの建物が高い!



街中の様子。カラフルな看板とかはアジアって感じがする。
欧州は景観を気にしてこういう看板は規制されているので。



九龍にある香港王子飯店で飲茶。そしてその春巻。
外はさくさく、中はしっとりというCMのうたい文句になりそうな感じ。



ちっちゃい肉まんみたいなやつ。とにかくウマイ!
物価が安いので、ロンドンや東京と比べると全然高くない。



自分の聖地、大戸屋。ロンドンにあればと何度思ったことか。
ただ、メニューは日本と違い、価格もかなり高めの設定。



ホテルでこの画面を見て放心状態に。



少しだけ期待して空港に行ったら、あっさりキャンセルに。


という感じでした。とにかくご飯はおいしかった。まあ、自分の舌がイギリス仕様になっていてレベルが低くなっているという噂も。香港の水の臭さとかあまり気にならなかったし・・・。英語もそこそこ通じたし、人も親切な人が多かった。ただ、住むには、どこも込んでいて落ち着かなくて、大きなスーパーマーケットとかないからちょっとなっと思ってしまう。セブンイレブンやサークルKもしょぼいし。賃料が高いから仕方ないんだろうけどね。

さて、また明日からがんばろっと。

2010年5月17日月曜日

香港国際空港にて

アイスランドの噴火の影響がまさか自分に来るとは!?

ただいまヒースローが閉鎖されたため、香港国際空港でまちぼうけです。明日の同じ時間のフライトにすでに切り替えたけど、今晩のフライトが予定通り飛ぶかもということで、スタンバイ状態に。それで無理だったら空港泊かな。

一方で、インタビューは代表の方と一対一で、非常にあっさりした感じで終了。ほとんど英語をしゃべる必要がなくてどうなのかなと思ってしまう。直前に結構準備したんだけどな・・・。イメージしていたものとは少し状況や業務内容が違っていたので、話は少し保留の状態に。というわけでどうしようかいろいろ悩み中。でも、単純に1年くらい中国で働くのもいいかなと思ったり。その間に中国のビジネスとマンダリンをマスターしてしまえば、それはそれで将来役に立つかなと。

先方は「焦っていないので待ちますよー」と言ってくれたので、今後の様子を見ながら決断しようと思う。修論や授業もそうだけど、本気で就活やらねば!

今日ロンドンに帰れますように!!

2010年5月12日水曜日

いざ香港へ

すいません、更新が止まってました。香港に行く前に課題終わらせたりで、結構忙しかったりと言うのが言い訳です。

いよいよ明日香港に旅立ち。久々のアジアだ笑。セブンイレブンに行くのが密かな楽しみ。

明日の夕方発って、香港には木曜日の昼に到着予定。そして、金曜日の午前中がインタビュー。緊張するけど、自信を持ってずばっと決めてきます!

また落ち着いたら更新しまーす。

2010年5月6日木曜日

中国から日本へのM&A

今日は英国の総選挙。日本みたいに選挙カーが街中を回ってうるさいっ!なんてことがないので、一般人としてはWebや新聞、TVを見ない限り忘れてしまいそう笑。さて、今回の最大の焦点は財政赤字をどうするかという問題。各党が支出の削減と増税をどのようにするかを議論してきました。昨今のギリシャを始めとする欧州の問題もあるので国民の注目はより集まりそう。結果は明日らしいので、出たら報告しますねー。

そんなことをEconomistで見ていたら気になる記事が。タイトルは「Chinese firms buy Japanese ones - Scaring the salarymen」で、中国企業の日本企業が買収が活発になってきて、日本のサラリーマンが怯えているというもの。さて、どれくらい伸びているのか。下のグラフが載ってました。



うーん、いい感じで伸びてますね。2008年43億円、2009年169億円、2010年195億円(見込み)とのこと。これは日本全体のM&Aのどれくらいにあたるのか。ネタ元であるレコフが情報を出してくれてました。



日本の(内外全て合わせた)M&A市場が約12兆円で、そのうち外→内のM&Aは5303億円(2008年)、3兆130億円(2007年)という感じ。年によってバラつきはあるものの、今のところ中国からの案件はそれほど大きな割合を占めてはいないみたい。

ただ、この流れは今後も続き、次第に大きくなるのではないかと。理由は下記が挙げれるかな。
・中国の成長を期待して、世界中から多くのお金が集まってきてる
・さらに中国の大きな貿易黒字はさらにお金を蓄積している
・中国の元は今後強くなっていく可能性が高い
・円は今後も強いとは限らない
・中国は日本の技術力は喉から手が出るほど欲しい
・中国資本の方が労働者としてだけでなく、投資家としてもリターンを得ることができる

そして、記事の中でマッキンゼーの人が「中国企業は縮小していく日本市場には興味はない。それよりも日本の技術力やブランドに興味があり、それらを中国に持って帰ってしまうだろう」と。日本も以前米国に対して同じようなことをやり、米国の反発を受けてトヨタやホンダが現地に工場を作り、米国は雇用を確保した。もし日本が米国と同じような状況になった場合、日本は同じように反発するのか。それとも中国に持ってかれて抜け殻になっちゃうのか。ただ、前回との違いは、米国の消費市場は日本にとって大きかったけど、日本の消費市場は中国にとって魅力的ではないという事実。

さて、どうしますか?ただ怯えますか?

好き嫌いに関わらず時代は大きく変わり始めています。

プレミアリーグ

ついに行ってきました!残念ながらチェルシーやアーセナルなどの超人気チームではないけど、数年前に稲本が在籍していたフルハムとストーク・シティの試合。Imperialから電車でわずか15分ぐらいのところ。英国に来る前に大学の先輩に「プレミアリーグの選手ぐらい覚えて行け」と言われていたけど、結局覚えずじまいでちょっともったいないことをしてるなーと。まあ、ただサッカーを見るだけでも楽しめるタイプなので、とりえず良しとしよう。


この前のブラジル戦もそうだったけど、駅からスタジアムまでは
警察が誘導兼警備をしてくれてます。馬に乗ってw



家・・・ではなくスタジアム。コンクリートな感じとは全然違う。



グッズが大きな収入源になっているとは聞いていたけど・・・長蛇の列。



中もすごい人。先週フルハムはヨーロッパリーグの決勝進出を決めたので、
その関連グッズ(Tシャツやらマグカップやら)がさっそく出ている。



まだガラガラな時間。スタンドにFULHAM FCって書かれてる。



ゴール裏からのストーク・シティの練習風景。
何がすごいって?ピッチが激近です!!



選手が目の前を通るので、サインをもらうのも余裕。
試合後にユニフォームをもらってる人もいましたw



選手の入場。結構あっさりと出てきます。


その後は試合に夢中になって写真を撮るのを忘れた・・・。スタジアムはほぼ埋まっていたかな。でも、試合中はフルハムファンは思ったほど激しく応援してなかった感じ。むしろ少人数のストーク・シティの方が、歌うだけならまだしも、行列作って階段登ったり降りたり、スタジアムの鉄板みたいのをたたいて音出したりと激しかった。それにしても、あの選手たちとの距離の近さは良かったな。試合前にファンの人と普通に話してる選手とかいたし。

結果は、残念ながらフルハムは今シーズン最後のホーム戦を0-1で負けてしまった。支配率はフルハムのほうが全然上だったけど、最後のシュートまで持っていけなかったな。センタリングを上げても、いまひとつターゲットになる選手がいなそうだったし。逆に後半にミスをつかれて、あっさり1点決められてしまった。来週のヨーロッパリーグは切り替えて、ぜひ優勝してもらいたいです!

2010年5月5日水曜日

ちょっと気になったので

最近何かと話題のGoldman Sachs。SECの件以外にもいろいろ大変みたいですね。これから書くことはGoldmanが嫌いとかそういうことではないのです。友人にも関係者がいたりするので。

今日の授業で気になる記事が紹介された。タイトルは「Goldman Sachs implicated in shorting Lehman shares」というものでGoldman SachsがLehman brothersの株式を空売りしまくることで破綻のきっかけを作ってたのではという疑惑。さらには、少し古いですが、ノーベル賞受賞者を抱えることで有名だったヘッジファンドLTCMの破綻にも大きな影響を及ぼしていたかもという98年のBusiness weekの記事の引用も(古すぎて引用の引用です)。

...if lenders know that a hedge fund needs to sell something quickly, they will sell the same asset - driving the price down even faster. Goldman Sachs & Co. and other counterparties to LTCM did exactly that in 1998.

こういうのを聞いてどう思います?

「いやー、こういうきっかけをしっかり掴んで流れを作るなんて、さすがGoldmanのトレーダー!」

「空売りによってファンドをつぶしたり、不況の原因を作るなんてありえない!」

「違法でも何でもないから全然問題ないでしょ」

大体、こんな感じでしょうか。授業ではレクチャラーが違うポイントについて質問したので、深い議論にはならなかったけど。

自分はもしこれらが本当だとしたら賛成できないな。それはなぜか。前にも述べたと思うけど、企業には事業をする目的があってしかるべきだと思うし、時代が変わって目的がなくなったのであればさっさと精算するなり、買収されるなり市場から退場すべきだと思っている。

自分は投資銀行の目的は
・金融商品を通じて顧客の企業価値を向上させること
・金融商品や企業の価値算出により市場の効率化に貢献すること
ではないかと。

もし、空売りを必要以上にすることで、Lehman brothersの株式やLTCMのターゲットを本来の価値からかけ離れた価格をつけるように行動していたのであれば、目的の2つ目と矛盾し、明らかに市場の非効率を作っている。これらの情報が本当だったら、本来の目的を忘れて、自身の利益のために行動していると言われてしまっても当然だと思う。

ちょっと戻って、なぜ市場の効率化が必要か(ちなみに市場の効率化は価値=価格の市場にしようとすること)。世界の大部分を占める資本主義というシステムは残念ながら完璧とは言えない。今回の金融危機のように、価値からかけ離れた取引(バブル)により、経済全体のバランスが崩れて、長く低迷してしまったりする。実はこれはなかなか防ぐことができない。例えば、企業の価値を知ろうとしても、企業内部の情報は全て得ることができないし、経営者が善人か悪人かなんてわからない。なので外部から企業価値を算出しようとすることは非常に難しい。これを情報の非対称性と言ったりする。他にも様々な要因があって、完全な効率的な市場を作ることはほぼ不可能。

この非効率さは金融危機のような形で世の中に悪い影響を及ぼしてしまう。もう少し小さい例を使うと、ルイヴィトンのバックの本物と偽物の区別は素人にはなかなかつかない。もし世界中に偽物がたくさん出回ってしまったら、消費者はどうするか。本物か偽物かわからないので、同じものだったら偽物の可能性が高いと信じ、安い価格のものを選んでしまう。そして、価値の高い本物を提供しているルイヴィトンは売上が減少してしまい製造を中止しまう。結局、世の中から価値の高いものが消えて粗悪品だけが残ってしまう。

これを防ぐにはどうしたらいいか。まず、投資銀行のような企業が(真の値に近い)価値を算出して、市場がそれをもとに動くよう流れを作る必要がある。そして、他の企業や人々も同じように価値算出する方法を学び、それに基づいて行動することが必要になる。とまではいかなくても、「偽物のブランドバックは作らないぞ」「企業情報は真実に基づいたできる限りの情報を公開するぞ」という常識やモラルに基づいた行動が求められる。実際、常識やモラルの最低限の部分は国家による規制になっているけど、それだけでは不十分。では、最近の流れのように規制を強くすればいいかというと、逆に奪う必要のない自由まで奪ってしまい、結果として非効率を作ってしまう。

これは、例えば、包丁なんかに似ていると思う。常識やモラルがない人が包丁を使えばそれは凶器になる。逆にある人が使えば調理に欠かせない便利な道具になる。もし、これが法律で規制されてしまったら、その地域のレストランや主婦は泣いて叫ぶほど不便になると思う。資本主義も同じ。使う人次第によって、凶器にもなり得るし、便利な道具にもなり得るということ。

長いのでまとめると、資本主義では、その不完全性から「違法合法」より一階層上の「常識やモラル」に基づいた分別のある行動が企業や個人にも求められる。そして、昨今の金融市場では重要なプレイヤーである投資銀行は金融商品や企業の(真の値に近い)価値を算出し、その値に基づく取引が行われるように促すべきである。しかし、空売りという行為を通じて、率先してその値からかけ離れるような非効率性を作ることは社会に悪影響を及ぼしてしまうし、もしそれが本当に行われていたのであれば、自分たちの役割が何かを考え直してもらいたいと思う。

・・・と駆け足で書いてみました。

2010年5月4日火曜日

今日からSummer term

いよいよ最後の学期です。6月末まで授業があって、7月半ばにテスト。同時に修士論文も進めて、8月末に提出という感じ。たぶん前期よりは忙しくなると思う。

今学期は以下の2科目を取る予定。
・Financial Statement Analysis
アカウンティングの基本的なことをやるのかと思いきや、アカウンティングとファイナンスの橋渡しをして、企業価値について扱うということで予想以上に面白そう。今日のレクチャーで言っていたけど、これまでアカウンティングとファイナンスはあまり仲良くなかったが、これだけ金融市場と実体経済の結びつきが強くなると、お互いに無視はできなくなってきたと。IFRSもあり、結構ホットな科目だと思う。

・Private Equity and Entrepreneurial Finance
これは前期のVenture Capitalと似た感じになると思う。レクチャラーも同じだし。内容はよりテクニカルにLBOをメインとした感じになるらしい。

加えて、
・Advanced Corporate Finance
に出席だけする予定。昨年の必修だったCorporate Financeだけではちょっと物足りないので。エージェント問題とか情報の非対称性などを扱うみたい。M&Aもやってくれると期待。

あとは修士論文。自分のやりたいことの詳細を香港に行く前までに提出しなければならない。EVAを使って面白いことができないか考えているけど・・・。

あと4ヶ月・・・早いなー。