今日は英国の総選挙。日本みたいに選挙カーが街中を回ってうるさいっ!なんてことがないので、一般人としてはWebや新聞、TVを見ない限り忘れてしまいそう笑。さて、今回の最大の焦点は財政赤字をどうするかという問題。各党が支出の削減と増税をどのようにするかを議論してきました。昨今のギリシャを始めとする欧州の問題もあるので国民の注目はより集まりそう。結果は明日らしいので、出たら報告しますねー。
そんなことをEconomistで見ていたら気になる記事が。タイトルは「Chinese firms buy Japanese ones - Scaring the salarymen」で、中国企業の日本企業が買収が活発になってきて、日本のサラリーマンが怯えているというもの。さて、どれくらい伸びているのか。下のグラフが載ってました。
うーん、いい感じで伸びてますね。2008年43億円、2009年169億円、2010年195億円(見込み)とのこと。これは日本全体のM&Aのどれくらいにあたるのか。ネタ元であるレコフが情報を出してくれてました。
日本の(内外全て合わせた)M&A市場が約12兆円で、そのうち外→内のM&Aは5303億円(2008年)、3兆130億円(2007年)という感じ。年によってバラつきはあるものの、今のところ中国からの案件はそれほど大きな割合を占めてはいないみたい。
ただ、この流れは今後も続き、次第に大きくなるのではないかと。理由は下記が挙げれるかな。
・中国の成長を期待して、世界中から多くのお金が集まってきてる
・さらに中国の大きな貿易黒字はさらにお金を蓄積している
・中国の元は今後強くなっていく可能性が高い
・円は今後も強いとは限らない
・中国は日本の技術力は喉から手が出るほど欲しい
・中国資本の方が労働者としてだけでなく、投資家としてもリターンを得ることができる
そして、記事の中でマッキンゼーの人が「中国企業は縮小していく日本市場には興味はない。それよりも日本の技術力やブランドに興味があり、それらを中国に持って帰ってしまうだろう」と。日本も以前米国に対して同じようなことをやり、米国の反発を受けてトヨタやホンダが現地に工場を作り、米国は雇用を確保した。もし日本が米国と同じような状況になった場合、日本は同じように反発するのか。それとも中国に持ってかれて抜け殻になっちゃうのか。ただ、前回との違いは、米国の消費市場は日本にとって大きかったけど、日本の消費市場は中国にとって魅力的ではないという事実。
さて、どうしますか?ただ怯えますか?
好き嫌いに関わらず時代は大きく変わり始めています。
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