2010年7月31日土曜日

キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス

日本へ帰国が決まってから、何かやり残したことがないようにちょっとずつ行動中。その第一弾としてキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスという有名な競馬のレースに行ってきた。

実は自分は中学生のころから競馬のファン。ダビスタという競馬ゲームにはまり、リセットボタンを7万回以上(適当)押し、雑誌に載るくらいの馬を育てた。高校に入ってからは土曜競馬に行くために駅のトイレで制服を着替えて、友だちと中山競馬場や船橋競馬場に行っていた。残念ながら、大学生になってからは時間もなくてすっかり疎くなってしまったけど。それでも、大学の第二外国語でフランス語を専攻したのはあの凱旋門賞を見に行くというためだった。今ではメルシーしか言えないけど・・・。

ということで、凱旋門賞や英国ダービーは見逃してしまったけど、最後のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスは見逃せないと言うことで行ってきました!

ちなみに、日本だと競馬というとおじさんが赤鉛筆を耳に挟んでいるイメージを持っている人が多いと思うけど(最近は家族連れや若い人が多い)、こっちはお金持ちのお遊び。入場にはなんとドレスコードがある。特にちょっと入場料が高めのエリアは男性はスーツやタキシードにタイをする感じで、女性はドレスにおしゃれな(というかいろいろ付いた)ハットをかぶっている人が多い。

キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスは欧州のトップクラスのレースで毎年アスコット競馬場(ロンドンのWaterloo駅から50分くらい)で行われる。最近では2006年にハーツクライが出走して、惜しい3着敗れている。この日は最初のレースが1時30分から始まり、全部で8レース行われた。ちなみに6月に同じアスコット競馬場で行われるロイヤルアスコットの方が格式が高く、おしゃれな衣装を着た人たちが多いとのこと。ちなみにクイーンも来るらしい。


外から撮ったアスコット競馬場。めっちゃキレイ。



ちょっとわかりづらいけど中から。おしゃれなバーやカフェがたくさんある。
上の階は入場制限があり、Private Boxと呼ばれる個室がたくさんある。
コストは・・・



おしゃれなレセプションと思いきや、ブックメーカー。
日本の競馬場だともちろん国が運営しているところしかないけど、
英国では賭け事が合法なのでいくつも存在する。
競争に勝つためにリスクを負って運営しているところもあり、
損を出してしまうこともあるとか。



パドック。日本よりもやや広い。
ちょっとしたイベントや表彰式もここでやるらしい。
ちなみにレース前に馬が歩いている時間は非常に短い。



ターフ。直線はなんと1マイル(約1600m)あるとのこと。
なので短距離戦は直線のみで行われる。
手前のおじさんは午前中から予想に真剣w



コースの外の広場ではたくさんのテーブルとイスが用意されている。
中央ではダンスをしている人やその奥はジャズバンドのライブコンサート。



パドックで行われたイベント。
引退した競走馬が玉や障害を使って技を披露していた。



レースが始まって広場もだいぶ混雑してきた。
残念ながらおしゃれハットの人は少なかった。



コース内も結構混雑。天気も最高だし、芝もきれいだー!



レース前のキャンター(軽い駆け足)でスタート地点に向かう様子。



白熱のゴール前。
赤い丸がゴールの印。日本と比べるとちょっと寂しい。
(ちなみにこれはメインではなく最終レース)



馬券はこんな感じで手書き。機械もあるみたいけど、
基本的には手書きか口頭なので日本と比べると非効率。
でも、待つのが好きな英国人には関係なし。
(ちなみにこれはキングジョージの当たり馬券。
残念ながら僕のではないです。)



これが今年のキングジョージを勝ったハービンジャー。
道中は今年のエプソムダービー馬をぴったりマークして、
2着の今年のアイリッシュダービー馬に11馬身をつける圧勝。
しかもコースレコード。騎手は日本でもおなじみのペリエ騎手。


という感じで1日が終了。久々に英国人に囲まれるという貴重な体験をした。やはり来ている人たちが富裕層ということもあって雰囲気もすごく上品な感じ。競馬場なんだけど、彼らからすると社交場の方が意味合いが強そう。お酒を飲みながら、ちょっと賭け事をして盛り上がって、おしゃべりを楽しむ。そんな違ったレベルの文化を垣間見た。こういうのもいいけど、自分は日本のほうが気楽でいいかも笑

そして、いよいよ10月にはフランスで凱旋門賞。キングジョージには日本馬の出走はなかったけど、凱旋門賞には今年の宝塚記念を制したナカヤマフェスタと皐月賞を制したヴィクトワールピサが出走を予定している。要チェックや!(古っ)

2010年7月29日木曜日

選択すること

毎日、Datastreamというロイターが提供する情報端末を使って、まるでロボットのようにデータを集める日々。おかげで(Ctrlを押す)左手の小指が腱鞘炎になってしまいそう。

それと並行して次のステップをどうしようか選択しなければならない。転職市場が世界的に厳しい状況とは言え、考え方によっては選択肢は無数にあるとも言える。英国での就職だって営業や経理、金融機関でもバック、ミドルオフィスであれば就職は可能なわけだし。そのような膨大な選択肢の中から選択をする行為は、エキサイティングな反面、ストレスが溜まるものであったりもする。



上の動画は選択について研究している学者のプレゼンテーション。米国人と日本人、東欧人、仏国人の選択の仕方について比較をしたりしている。米国人が自分で選択することを大切にしているのに対し、他の人々は他人を気にしすぎたり、または選択を他人に委ねたり、選択肢を極端にシンプルにしたりという違いがある。また、米国人は選択肢が広がれば広がるほど良い選択ができると考えているけど、実際はそうでなかったりなど。心理学では有名な話でそこまで目新しいことではないけど、なかなか面白い。

自分は「選択」は自分を知るうえで素晴らしい機会だと思う。プレゼンの中にあった「その選択の価値は選択肢の違いに気づく能力による」はまさにその通りだと思うし、裏を返すと、それらの違いは「自分自身と他人との違い」に他ならないと思う。(非常に少ないサンプル数だけど)結果はどうであれ、多くの大きな決断を自分自身でしてきた人は、自分に対して自信を持っていて、魅力的な人が多いと思う。それはおそらく、大きな決断を通して、自分自身とは何かを何度も考え続けてきたからではないか。

今回は(も?)楽観視できるような状況ではなく、なかなか苛立つけれど、周りの目や状況に過度に流されずに、自分で選択するということを大切にしたいと思う。もちろん客観的なデータや友人からのアドバイスは考慮すべきだけど、最後は自分で決めた!と思えるようにしたい。それがいま最も大切なことだと思うし、この先のステージでの原動力になるはず。

2010年7月24日土曜日

いよいよ

残すは修論のみに。

水曜日にテストが終わり、昨日最後の課題を提出。これであとは修論に集中するのみ。実は修論はこれまでいろいろ問題があって、だいぶ出遅れてしまった。当初、Private Equityに関するトピックを選び、データはスーパーバイザーから提供されるのかと思いきや、自分で見つけてくださいと言われてしまった。非公開会社の情報は基本的には公開されておらず、多くの論文はロイターの特別なモジュールを使っているみたいだけど、相当コストがかかるので個人では無理。

というわけで、トピックを変えて0からのスタート。あとちょうど1ヶ月。なんとかするしかない。

2010年7月21日水曜日

最後のテスト

早いもので7月も後半戦。明日はいよいよ最後のテスト。過去問もなく、情報が少ないけど、得意な企業価値評価なのでなんとかなるはず。楽しむべし。

そういえば、帰国は9月9日になりそう。週末に飲める人がいたら飲みましょう!!

ということで、早めに寝まっす。

2010年7月18日日曜日

Glee

たまには英語の話を。

もうそろそろこっちに来て1年が経とうとしている。英語は以前に比べればだいぶ上達したと思う。そんなに話すときに困らなくなったし、だいぶ聞けるようにもなってきた。とは言え、ネイティブクラスや電話での会話などはまだまだなので、最近はドラマを見ながらリスニングを鍛えている。決して楽しいだけで見てるわけじゃないです笑

いろいろ見たけど、最近はまっているのがGleeという米国のドラマ。高校で負け犬扱いされている学生が集まって、歌を歌うことで負け犬脱却を図ろうという物語。その過程で自分自身と向き合い、自分はどういう人間なのかに悩みながらいろいろなストーリーを生み出していくと言うもの。

英語もキレイで他のドラマに比べると聞き取りやすいと思う。そして、(自分はあまり洋楽を知らないけれど)有名な曲のカバーが多く、知っている人にはより楽しめるのでは。例えば下のようなもの。だいぶ原曲からアレンジはされているみたいだけど。



日本ではスカパーで見れるらしい。DVDとかはないのかな。機会があったら見てみてください。

2010年7月16日金曜日

企業限定のSNS

って、なんでないんでしょうか?

企業が活用し始めているFacebookやTwitterはマーケティングのツールとして、LinkedInは採用のツールとして使われている。これらは特に企業の規模に関わらず、BtoCのためのツールとなっている。

でも、BtoCも大切だけど、BtoBも大切だと思う。特に情報やお金というリソースが限られている中小企業にとってはいかに良いパートナーを見つけるかが、実は事業の鍵になったりする。それを(SNSに限らず)何らかの形で情報を共有する仕組みがあれば、実は世の中もっと良くなったりするのでは。もちろん個人よりもプライバシーなどに気を使う必要があるけれど。

Googleはみんなにとってのベスト(に近いもの)を提供してくれるけど、ある個人にとってベスト(に近い)とは限らない。具体的な欲求や客観性の高い情報に関してはそれで十分かもしれないけど、それ以外はまだまだ改善の余地があるはず。

せっかくインターネットというものがあるので、個人だけに限らず、企業も様々な情報を共有することで、より良い世の中を作れるのではないかなー。

んなことを中国進出について調べてたら、ふと思った。もし、あったら教えてください。

2010年7月14日水曜日

芝花粉

最近更新してなくてすみません。最後のテスト期間に入り、学校に行って、勉強して・・・という単調な日々。特に書くネタがないのです泣

ということでこっちの花粉症について。こっちにも残念ながら花粉症はあります・・・ないことを期待してきたけど。日本ではヒノキやスギなどたくさんあるけど、こっちのメインプレーヤーは芝花粉。なんでもこっちの花粉症患者の90%が芝花粉に悩まされているとか。そして自分も思いっきり反応しました。

時期は6月から8月上旬と書かれてることが多いけど、自分の場合、6月から始まり、ようやく最近治まってきた感じ。と言っても昨日はそれなりにひどかったけど。症状は(人によると思いますが)鼻水、目の充血、喉の痛みで日本よりも喉がひどい気がする。

こっちでも抗ヒスタミン剤は薬局で売ってるけど、そこまで効果がない。やや治まる程度。病院に行ったらもっと強い薬が処方されるんだろうけど。そして、こっちではマスクは一般的ではないので、できるとしたらサングラスで花粉よけ。

ってことで、6、7月にこっちに来られる方は日本から薬を持ってくることをお勧めしまーす。

2010年7月9日金曜日

ごちゃごちゃ

最近、頭の中がごちゃごちゃしていて、ちょっとイライラ。もちろん課題にテスト勉強、そして修論と、やらなければいけないことが詰まっていることもあるんだけど。

ウィンブルドンはナダルが優勝。普通に強かった。そしてまだ24歳。解説ではフェデラーを超えられるかということが話題になっていた。

日本の転職エージェントとコンタクトを取り始めた。昨年に比べて比較的よくなったものの、状況は厳しい様子。特にポテンシャル採用にあたる自分たちの世代。中途半端な準備じゃ絶対決まらないらしい。きっちり相手の欲しがるような志望動機とアピールの仕方をしなければいけないとのこと。正直、そういうのがつまらないと感じてしまう。昔から内申点を取るために先生にアピールする学生が嫌いだった。でも、そういう現実がある。

どうするかなー。

2010年7月4日日曜日

ウィンブルドンのご報告

何か忘れてるなーと思ったら、ウィンブルドンについて書いてなかった。明日、男子の決勝で終わってしまうので、その前に書かなければ。

さて、念願だったウィンブルドンに行くということで、最低でもNo.1コート、できればセンターコートという目標を掲げる。ちなみにチケットについて少し説明すると、ウィンブルドンにはたくさんのコート(19らしい)があり、センター、No.1、No2だけ入場に専用のチケットが必要になる。他のコートは入場券(グラウンドチケット)でスペースがあれば自由に入ることができる。センター、No.1、No2のチケットは基本的には前年に行われる抽選で決まってしまうが、当日券も各コート約500枚ずつ配布される。ちなみに抽選は相当倍率が高く、会員になっている人が優先になるので、非常に取るのが難しいらしい。

ということで、気合いを入れて、朝3時に自宅を出発。ホントは野宿を考えたけど、イギリスで大人気のマレーの試合は明日だからそこまで多くないだろうという淡い期待から、タクシーを使って始発が着く前にウィンブルドンに到着。時間は4時半。結果は・・・


野宿組の長蛇の列!!テントと寝袋を備えて気合い入りまくり!



並ぶためのガイド・・・英国人はほんと並ぶのがお好き。
こんなガイドブックは世界中でも英国だけだろう。



そして気になる番号は・・・1559番。
No.1ですら取れなさそうな番号。


という感じで少し肩を起こしながら、ここから約6時間かけてコートの方まで進んで行く。そう、6時間です、6時間。ありえなーい。


こんな感じでだらだらと進んで行く。



(これは後で撮った写真)待っている間にこんなリストバンドが配られる。
ぶれてるけど、残念ながらしっかりとNo.2の文字が刻まれている。



ようやくコートが見えてきた。このとき10時くらいだったかな。



チケット売り場。現金だけしか受け付けないので注意。
リストバンドのコート番号と色によって割り振られる。


実はここからさらに粘って、裏技を使って、なんとNo.1コートをゲットしました。ちなみにNo.1コートの当日券を手に入れるには前日の21時半までに並ばなければいけなかった。それを考えるとちょっと良心が痛む・・・。


本日の試合表。No.1コートはジョコビッチ、
ビーナス・ウィリアムズ、ロディックが試合をする。



会場内にある休憩場。こういうのがたくさんあるのは英国らしい。



NHKの中継でも度々登場する大きなスクリーン。
センターコートやNo.1、No.2の試合が見れる。



早めに始まっていた男子ダブルスの試合。
距離がすごく近いのがいい!



そして、いよいよNo.1コートへ!



ジョコビッチの試合開始。相手はモンタネス
ジョコビッチはミスが少なく、相手を圧倒してました。ただ、すごいです。



第2試合はビーナス・ウィリアムズ vs クレイバノワ。
ビーナスは序盤はクレイバノワのパワーに圧倒されていたけど
徐々に巻き返し、終わってみれば完勝。
パワーだけじゃなくてフットワークがやばいです。



最後はロディック。相手はコールシュライバー
予想通りロディックのサーブは半端ない。最速で138マイルを記録したかな。
食い下がるコールシュライバーをみんなで応援して盛り上がってた。


残念ながらこの3人はこの後負けてしまったけど、その日に見たテニスはとてもすばらしかった。あまりに次元が違いすぎてなんと表現していいのやら・・・。ウィンブルドン自体は思ったほどフォーマルな雰囲気はなかったけど、落ち着いた感じで、みんな友人とテニスを楽しみに来てるって感じ。コートの天然芝やそのまわりもすごいキレイで、想像通りテニスの聖地でした。

そして間違いなく言えることは、テニスをやったことがある人なら、ここに来ると猛烈にテニスがしたくなると思う!ということで日本帰ったらテニスする人募集!!

明日のナダルとベルディヒ(英語と発音が違う・・・)決勝戦はお見逃しなく!

2010年7月2日金曜日

日本へ帰国

7月になってしまいました。こちらでの生活も残すところ2ヶ月。最後の課題が7月16日まで、最後のテストが7月21日、そして修論の締切が8月26日。修論が思うように進んでいなくて、ちょっとがんばらないと間に合わないかな。

そして今後の予定もそろそろ考えなければいけない。ということで、なかなか複雑な気持ちだけど、9月の頭に日本に戻ることを決めました。日本を拠点にアジアへの就職活動。つまり、欧州での就職は諦めるということ。

理由は単純。英国での就職の可能性が極めて低いということ。景気がなかなか回復しないところに、EU諸国の財政問題がさらに拍車をかけて、これからの2、3ヶ月で劇的に回復するとは到底思えない。特にM&Aがらみのビジネスは労働集約的なので、マーケットそのものが回復しないと求人は増えない。職務経験のある友人でさえロンドンを諦めて、スイスとドイツにフォーカスしている。

さらに内的な問題としては、ビザ、英語、職務経験。自分の持ってるものはどれをとっても採用する企業にとってネガティブでしかない。数年前であればこのスペックでも多少状況が違ったのかもしれないけれど・・・。

とネガティブなことだけを書いても仕方ないのでポジティブなことを。それは「やっぱり今後は欧州よりもアジアかな」と。

こっちに来て(ビジネスの世界に入っているわけではないけど)、日本と思ったほど差がないように感じている。来る前はなんかすごい違いがあるんだろう期待していたんだけど、どうやらそうでもなさそう。もちろんコミュニケーション能力や国際感覚などは学ぶ必要があるとは思うけど。だったら、なかなか先が見えない欧州よりも成長力で勝るアジアの方が働く場としては非常に魅力的。成長するところに世界中からリソースが集まってくるだろうし。

という感じで帰国することを決めました。詳細は決まったら連絡します。