2010年4月5日月曜日

ピカソと好きなこと

バルセロナに行ったときにピカソ美術館に行きました。

これがすごく良かった。何が良かったかというと、彼の完成された作品だけではなく、日々使っていたノートみたいなものが置いてあり、彼が普段どのように考えていたかを少しだけ知ることができる。普通の美術館だと完成された作品しか置いていないので、その作者がどのような過程を経て、その作品を完成させるに至ったかを知ることができない。感受性に乏しい自分としては、ちょっとそれだけじゃ物足りない。

ピカソのノートを見ていて思ったのは、彼みたいな天才(たぶん)でも努力していたんだということ。本人は努力しているという認識があったかはどうかわからないけど、普段から自分に見えたものをひたすらノートにアプトプットするということを繰り返しているような感じだった。正直、これを見る前は、何も知らなかったので、ビビっときて、一気に描いちゃうみたいな感じなのかと思ってた。

勝手に想像するに、ピカソは絵を描くことが好きだったんだと思う。好きだから常に自分が描くことを考えて、アウトプットするトレーニングを誰から言われるわけでもなく、プレッシャーをかけられるわけでもなく繰り返すことができたんだろう。そういうことを続けることで、早年からすばらしい作品を描き、それに満足することなく新たなスタイルを打ち出し続けた。

自分も好きなことにのめりこみやすいと思う(でも冷めやすい)。長く続いたのは、例えばダビスタという競馬ゲーム。誰から言われるわけもなく、プレッシャーをかけれるわけもなく、多大な時間を費やし、リセットボタンを7万回以上押し(PSの一作目)、最強馬の生産に励んだ。暇さえあれば血統書を読み、普通に中学校に持って行って、常に配合を考えたりしてた笑。ダビスタを通じてピカソみたいにすばらしい価値を提供できたかは疑問だけど、これをきっかけにインターネットを始め、ホームページを作って色々な人とコミュニケーションを取って、プログラミングに興味を持って・・・と、自分の人生にプラスになってると思うから良しとしよう。

このダビスタは少し例外で、自分の場合は今のところの認識としては(怠け者なので)外からのプレッシャーが多少必要らしい。それは締め切りのようなものかもしれないし、人からの期待かもしれない。ただ、いくらプレッシャーがあろうが、自分が好きでなければ続けることができないわけで、ピカソを見て、改めて好きなことをやるって大切だなーと思った。

仕事を自分の好きなことにすべきかというよくある問い。仕事の定義にもよるけど、もし仕事で何かを変えたいとか、新しいことを創りだしたいとか思っているのであれば、仕事を好きなことにすべきだと思う。今なければ、それを探すために時間を割くべき。

さて、自分の次の好きなことはなんだろうかー?

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